Oliver Mtukudziが亡くなった。享年66歳。
といってもほとんどの日本人は彼を知らないだろう。僕も詳しくは知らない。
「有名なミュージシャンだよ。」
そう誘われてコンサートに行ったんです。日もすっかり落ちたハラレ市内の屋外ステージ、盛り上がってました。それでなんとなく、CD買って帰ってきたんです。
ギター、ドラムにシンセサイザーの電子音。土着の音楽に根差した反復の多いメロディライン。正直、そこまで凝った作りの楽曲ではない。歌詞は一部英語だけど、ほとんどショナ語で意味分からないし。「アフロ・ジャズ」と言うそうな。
それでも、聞き直す度に、あれが僕にとってのアフリカのリズムだったなあと郷愁を掻き立てられるのです。
肩の力の抜けた、人懐っこい人々。だだっ広くて埃っぽい大地。それをそのまま写したような音楽を作る人でした。
今日はジンバブエや南アフリカのメディアだけでなく、イギリスBBCもその死を悼む報を流しています。
まあ、ムガベ大統領時代の世相をおちょくるような歌を唄ったり、unicefに楽曲で協力したりもしてたみたいですけどね。
https://itunes.apple.com/jp/album/wonai/1206939787
ご冥福をお祈りして、今日はこのアルバムを聞きながら南アフリカのワインを一杯。